近年健康的な血液を「サラサラ血液」、不健康な血液を「ドロドロ血液」と呼ぶことがありますが、ドロドロは何が良くないのでしょうか。体に何も症状がないのに、なぜ治療が必要なのでしょうか。
血液がドロドロになるのは、血液中の脂質(コレステロール)が原因です。血液の脂肪分が多すぎて、ドロドロして流れにくくなっています。
血液中に脂質の割合が高い高脂血症(脂質異常症)は、症状がないので、気付かないうちに進行していきます。そして、進行すると命に関わる恐ろしい病気を引き起こしてしまうのです。

血液の状態は目には見えません。「自分は大丈夫」と思っている人も、高脂血症や高脂血症予備軍となっているかもしれないのです。

若くても安心できない!?

アメリカの食事というと、大きなピザやハンバーガーをイメージする人も少なくないと思います。当然「日本人よりもアメリカ人の方がコレステロール値が高い」と考えてしまいますよね。

しかし、日本の食生活が欧米化したことにより、1990年以降日本人とアメリカ人のコレステロール値の差はなくなってきました。女性に関して言えば、日本人の方が値が高くなっています。
日本食は健康な血液を作る食事として、世界的にも注目されているのですが、日本では日本食の習慣は崩れ、欧米化が進んでいるのです。

若い人の中には「自分はまだ若いから大丈夫」と健康のことに無関心な人が多く、「コレステロールが高くなるのは中年になってから」と考えている人が多いようです。
しかし、コレステロール値が高くなってきているのは、中高年層だけではありません。20歳以下のコレステロール値も年々高くなってきているのです。
中高生のファーストフード利用率は(地域によって異なりますが)高く、中学生の数パーセントに脂質異常症がみられるとされています。
若いうちからの健康な食生活を心がける必要があるのです。

コレステロールは「高め」でも要注意!

学校や職場などで健康診断を受ける機会がありますが、健康診断でコレステロール値について指摘されても、「まだ大丈夫」と生活習慣や食生活を改めようとする人が少ないとされています。「中年になったらコレステロールが高くて当たり前」と思っている人も多いのだとか。

コレステロール値が高めであっても、実感がないのが原因です。
また、コレステロールが高い高脂血症の認識不足も原因にあるとされています。
「コレステロールくらいで」と甘くみている人が多く、症状が現れる頃には、命に関わる症状を引き起こしてしまっていることもあるのです。

高脂血症はなぜ怖い!?

先に説明したように、高脂血症は知らないうちに進行して、深刻な病気を引き起こす病気です。
日本人の死因第2位となっている心疾患、第3位となっている脳血管疾患は、高脂血症が進行した動脈硬化がきっかけで起こります。
何の症状もない高脂血症を放っておくと、命に関わる心疾患や脳血管疾患を引き起こしてしまうのです。

つまり、高脂血症の適切な治療を行なえば、恐ろしい心疾患や脳血管疾患を防げるのです。

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