高脂血症(脂質異常症)は原因によって分類され、治療法が異なります。
他の病気や薬が原因で、血液中の脂質が多くなり、高脂血症となる場合もあります。
高脂血症のタイプに合った治療を行なうことが大切でしょう。
高脂血症は原因によって「原発性」と「二次性(続発性)」に分類されます。
原発性高脂血症は原因がはっきりしない高脂血症であり、生活習慣の乱れなどが原因になるものや、遺伝と大きく関係している家族性高コレステロール血症などを含みます。
また、二次性とは、他の病気が原因となっている場合を言います。
二次性高脂血症の原因となる病気には、甲状腺機能低下症や糖尿病、肝臓病、腎臓病などがあり、薬には利尿剤やステロイドホルモン剤などがあります。
血液中のLDLコレステロール値またはトリグリセライド(中性脂肪)値が基準値よりも高い場合、HDLコレステロール値が基準値よりも低い場合に高脂血症と診断されます。
(複数の脂質に異常が見られる場合もあります。)
問題のある脂質によって、高脂血症は下記の4つのタイプに分類されます。
高コレステロール血症とは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いタイプです。日本で最も増えているタイプであり、日本人の20%が高コレステロール血症の疑いがあるともされています。
血管内のコレステロールを肝臓に戻す働きのあるHDLコレステロールは、動脈硬化を防いでくれます。このHDLコレステロールが低いタイプを低HDLコレステロール血症といいます。
LDLコレステロール値と中性脂肪値がともに高いタイプです。動脈硬化を起こす可能性が高く、早期の治療が必要です。
HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、動脈硬化を防ぐ働きがありますが、中性脂肪が増えると、HDLコレステロールが減少してしまいます。
そのため、中性脂肪が増えると、HDLコレステロールが減少し、動脈硬化のリスクが高まるとされています。
LDLコレステロールが小型化した超悪玉コレステロール(小型LDLコレステロール)ができる原因は、まだ明らかにはなっていません。
しかし、中性脂肪が多くなると、LDLコレステロールを小型化しやすく、超悪玉コレステロールを増やしてしまうと考えられています。
超悪玉コレステロールを多く持っている人ほど動脈硬化を起こす可能性が高く、本当に危険なコレステロールとされています。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が小型化したものが、超悪玉コレステロール(小型LDLコレステロール)です。
LDLコレステロールが小型化すると、血管の壁に入り込みやすくなり、動脈硬化を引き起こしやすくなります。また、コレステロールは肝臓で取り込まれますが、小型化することで肝臓に吸収されにくくなり、長期間血液内に存在してしまうのです。
超悪玉コレステロールがある場合とない場合を比べると、超悪玉コレステロールがある場合は、ない場合の3倍もの確率で心筋梗塞を発症しているというデータもあります。