高脂血症の治療には、生活習慣の改善が基本となります。いくら薬物療法を行なっていても、生活習慣の中に高脂血症の危険因子があるままでは、血液中のコレステロール値は改善されません。
高脂血症の改善に大切な生活習慣に、食事・禁煙・適正体重の維持・習慣的な運動があり、病院でも指導を行なってくれます。
健診などで、血液中の脂質に異常が見つかった場合、異常値はどんな危険性があるのか、日常生活でどんな注意が必要なのかを教えてくれます。他の検査も受ける必要がある場合には、検査に関する説明を行なってくれます。
生活指導を受ける際には、今まで受けた健診(血液検査)の検査結果を持参すると良いでしょう。
食事の習慣を変えるのは難しいことです。そして、食事療法は長く続ける必要があります。
そのため、無理なく長く続けるために、実行しやすい方法を見つけ、コレステロール値の改善ができるように管理栄養士や保健師などの専門家が指導に当たってくれます。
外食が多い、料理を作るのが得意ではないなど、その人によって生活の状況は異なります。
メニューや食材の選択、食べる量、食べ方などを変えるだけでも、血中脂質や肥満などを改善できます。
生活指導では、自分に適した改善方法を考え、指導してくれるのです。
タバコは健康によくないとされていますが、高脂血症に関しても同様なことが言えます。
タバコは動脈硬化のリスクを高めると言われていますし、タバコに含まれているニコチンが動脈硬化を悪化させてしまうとされています。
血管障害による死亡率は、非喫煙者に比べ、喫煙者は3倍以上にもなるというデータもあるのです。
タバコはHDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させます。HDLコレステロールが減少すると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増加し、動脈硬化のリスクを高めてしまいます。
禁煙指導には個人的に指導を行なうものと、集団で指導を行なうものがあります。
個人的な指導は、医師や看護師からアドバイスを受け、薬を服用しながら数ヶ月かけて禁煙に取り組みます。
集団での禁煙指導は、講習会で喫煙による健康障害やたばこのやめ方などの解説を聞きます。
健康維持のために「運動しなければ」と思っていても、どのようにしたら良いのかわからない人が多いです。
運動指導では「コレステロールを下げる」「適正体重に減量する」などの目的に適した運動方法を指導してくれます。
また、運動は安全でなければなりません。他の病気を持っている人や、症状の進んでいる人は、急に激しい運動をするのは危険です。自分の健康状態に適した運動を行なうことも大切です。
運動指導では、現在の健康状態に適した運動についてのアドバイスをしてくれます。
生活習慣の改善は大切ですが、無理をしては長続きできません。「適正体重まで減量できない」「食事制限がつらい」などと、ストレスになるのは逆効果です。
ストレスにならないように、生活指導を受けて、自分に適した無理のない方法で生活習慣の改善に取り組みましょう。
ストレスは直接血中の脂質に悪影響を及ぼすことはありませんが、ストレスを溜めすぎると、食べすぎや飲みすぎの原因となってしまいます。
ストレスは生活習慣に悪影響を及ぼしたり、ホルモンバランスに悪影響を及ぼし、コレステロールや中性脂肪の増加につながってしまうのです。
ストレスを溜めすぎないように、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切でしょう。