現代の日本では、運動不足が深刻な問題となっていて、ある調査では4人に3人が運動不足を感じているのだそうです。
運動不足が高脂血症(脂質異常症)の原因となっているケースも少なくありません。

運動不足が高脂血症や生活習慣病、肥満などの原因となることがわかっていても、なかなかできないという人が多いですが、運動にはHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、中性脂肪を減らす効果があり、高脂血症の予防・治療に不可欠なのです。

普段から運動する習慣のない人は、運動するのを面倒と感じるかもしれません。
しかし、普段の生活の中に運動を取り入れることも可能ですし、短時間の軽い運動でも良いのです。
まずは、無理なくできることから始めていきましょう。

高脂血症と運動

高脂血症の治療には運動が不可欠です。
運動には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を直接的に下げる効果はありませんが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、中性脂肪を減らす効果があるため、LDLコレステロールの悪影響を緩和できます。
また、肥満を防止することもできます。

運動とHDLコレステロール

運動はHDLコレステロールを増加させることがわかっています。
また、運動不足はHDLコレステロールを減少させてしまうこともわかっています。
特に、有酸素運動は効果的であり、有酸素運動自体がHDLコレステロールを増やす働きがあるのです。

運動と中性脂肪

中性脂肪を減らすのに効果的な運動も有酸素運動です。
有酸素運動は、酸素を取り込んで脂肪を燃やします。
しかし、中性脂肪はすぐにエネルギーとして利用されず、筋肉内のグリコーゲンなどのエネルギー源が使用されてから使われます。そのため、運動を短時間でやめてしまっては、中性脂肪が燃焼されません。
中性脂肪は運動を始めてから20~30分しなければ燃焼しないため、20~30分は運動を続ける必要があります。

中性脂肪が減少すると、HDLコレステロールが増加します。さらにHDLコレステロールが増加することで、LDLコレステロールが減少する効果もあります。

高脂血症に効果的な運動とは?

先にも説明したように、高脂血症には有酸素運動が効果的です。有酸素運動には、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などがあります。
しかし、このような有酸素運動だけでなく、日常生活で行なっている通勤や家事などの中で、運動量を増やすことも効果的です。
通勤や買い物などに、ウォーキングを取り入れるのも良いですね。

運動の目安

ガイドラインでは有酸素運動をできれば毎日行い、一週間で合計180分以上運動することを推奨しています。
しかし、慣れるまでは無理せず、30分の運動を週に3回行なうことを目標にすると良いでしょう。

運動前に医師に相談を

運動が脂質異常症に効果的であっても、動脈硬化を起こす可能性がある場合には、運動を控えなければならない場合もあります。
脂質異常症が進行している場合には、運動の強度や種目、運動量などを医師に相談してから行なうようにしましょう。

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